ギャラリー
「未来建築 日本からオーストリアへ」展へ行ってきました
イムズ8階三菱地所アルティアムで開催中の「未来建築 日本からオーストリアへ」展へ行ってきました。
建築家のスケッチや建築模型と共に、ライター・写真家・フィルムディレクターのハーゲンバーグの質問に建築家たちが回答するDVDが面白かったので下に抜粋(メモってないので覚えている範囲で)。質問のニュアンスもちょっと違うかもしれません…。
【Q. 建築を学ぶ学生についての印象】
「みんなマジメに建造物のスケッチをするけど、それだけで終わってしまう事が多い。絵描きでは無いので、何が気に入ったか、何の素材を使っているか、という事を含めてスケッチをしなさい」
確かに、グラフィックデザインでも気になる作品を見かけたら、何が自分の中で引っかかったのか、何を気に入ったのか、色なのかレイアウトなのかフォントなのか、と言うことをとことん突き詰めて考えなさいと言う話しを聞いたことがある(誰か忘れた)。
【Q. 畳や障子についての今後】
「これから無くなっていくだろう」という人も居たし「無くならない」という意見の人も居た。
妹島和世さんはほとんど和室の依頼が無いとも。
外国の建築家が言うには、“丈夫で長持ち”する建築素材を求めて畳や障子は使わなくなってきていることを嘆いていた。日本には繰り返し使えるエコな素材があるのにそれを使わないなんてもったいないとも。
関係ないけど、最近観た『クリムト』という映画を思い出した。主演はマルコヴィッチでいわゆるクリムトの伝記映画だけど、洋室の部屋に尾形光琳の紅白梅図屏風や能のお面が壁に飾ってあったり、部屋着に着物(浴衣?)を羽織ったりとかなりな和洋折衷。不思議と違和感がなかった。
【Q. 人口の減少による建築への影響】
人は少なくなるけど大きな広い家に住みたがる人はあまり居ない、その必要がないという意見が多かった。人口が減っていくのは田舎、というのは納得。
【Q. 新しい建築素材について】
今後20年でまったく新しい素材が開発され、建築家がプログラムを組み、自分の思い通りの素材・質感に出来るようなフレキシブルな素材が出てくるだろうという意見が興味深かった。
最近人気の“電球色と昼白色か好みの色味に変えられるLEDの電灯”や、“水を通すコンクリート”などを思い出しました(思い出す数が少ない…)。
来年の1月11日までです。建築に興味のある方は是非。
開催中〜1月11日(月・祝)
◆入場料
一般:400円、学生:300円
再入場可、高校生以下とアルティアムカード会員は入場無料
【参加建築家】
青木淳、藤本壮介、伊東豊雄、山下保博、藤森照信、妹島和世+西沢立衛/SANAA、隈研吾、原広司、アストリッド・クライン+マーク・ダイサム/クラインダイサムアーキテクツ